天岩戸の神話と遺跡発掘キャンプ 清流小川(北川町)でカヌーツーリング&河原キャンプ 祇園山化石探検&ブナの木を訪ねる霧立登山 五ヶ瀬杉でログハウスを建てて泊まろう&九州脊梁「黒峰」登山 神楽発祥の天岩戸で神楽教室&天香具山で神楽を舞う! 南国の雪ん子集まれ!スキー&スノーシュートレッキング!

省庁連携体験活動推進事業
山 山
山
 
開催日:2007年10月20日(土)〜10月21日(日)12
場 所:五ヶ瀬町(鞍岡地区)
活動の様子

只今鑑定中・・・果たして結果は!(祇園山にて)

おいしいお水が飲めるのも神様のおかげです。(妙見神社)

一仕事後の弁当はおいしいかな?(妙見神社)

おおぉぉ!!綺麗な珊瑚の化石を見事に発掘!

この杉は、700年もの間いったい何を見てきたのか・・・

包丁使いもなかなかのもの!カレーの出来上がりが楽しみ♪

ほんとにおいいしかったねー

流れ星は見えたかな?寝ないようにね

山道は足元には注意しましょうね。

発表は上手にできたかな??



頂上制圧!本当に壮観だった!(白岩山頂上)

最後に曽我部おばあちゃんから、良い思いでの1ページにね。

2007年10月20日〜10月21日 五ヶ瀬町(鞍岡地区)


● 行動記録
【10月20日(土)】
10:00〜  五ヶ瀬の里キャンプ村集合
10:30〜  鞍岡公民館で化石の勉強(特別講師:曽我部 善一氏)
11:00〜  祇園山化石出土現場を観察、妙見神社参拝
12:00〜  昼食(お弁当)
13:00〜  笠部化石出土現場を観察、祇園の大ヒノキ見学
15:00〜  五ヶ瀬の里キャンプ村でテント設営、夕食準備
17:30〜  木地屋にて温泉入浴
18:30〜  夕食(ダッチオーブンカレーライス・サラダ・フルーツ)
19:30〜  後片付け、ナイトウォーク、流れ星観察
21:30〜  就寝

【10月21日(日)】
06:00〜  起床・洗面・朝食準備
07:30〜  朝食(ご飯・味噌汁・ベーコンエッグ・漬物)、後片付け
08:10〜  昼食のお弁当作り(おにぎり・めざし・ソーセージ)
08:30〜  テント場撤収、移動
10:00〜  登山開始、霧立登山口⇒五ヶ瀬ハイランドスキー場⇒向坂山
11:30〜  昼食(手作り弁当)
12:10〜  登山再開、向坂山⇒日肥峠⇒白岩山⇒日肥峠⇒
15:00〜  霧立登山口到着、五ヶ瀬の里キャンプ場へ移動
16:00〜  閉会式、帰宅


期日
実際の活動内容および状況
活動の様子、その他

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9:00〜 五ヶ瀬町の参加者が五ヶ瀬の里キャンプ村に集合

〜10:00 延岡市・高千穂町の参加者、指導者集合(参加者32名)

10:05〜 開会式(杉田R担当)
●あいさつ、スタッフ紹介、九州島発祥の地であることの説明、化石の話など

10:20〜 五ヶ瀬の里キャンプ村出発
●スタッフ車両(7台)に振り分けて乗車。これを車班とし、その後も使用
●キャンプ場でトイレを済ませて移動

10:35〜 鞍岡公民館に到着、化石の勉強(駐車場にて)
●地元鞍岡の曽我部氏をむかえ、実際に祇園山周辺の景色を見ながら化石の話を聞く

10:45〜10:55 化石見学
●公民館の中で、説明を受けながら化石の見学を行う
●化石探しの時の参考にするため、形や名前を憶える

11:00〜 鞍岡公民館から化石出土現場へ移動
●車は道沿いに停め、歩いて化石出土現場まで登る

11:10〜12:05 化石探し(祇園山にて)
●すでに保護されている化石を見せてもらってから、実際に化石探し
●化石かどうかは、曽我部氏に判定してもらう

12:10〜 化石探しをやめ、妙見神社へ移動
●曽我部氏にお礼を言い、徒歩で移動

12:25〜 妙見神社に到着、お参り
●日本一美味いと言われる「妙見神水」で手を洗い、全員でお参り

12:30〜 昼食(弁当)
●日の当たる場所で、適当にグループになって昼食
●昼食時に、参加者1名が遅れて合流した

13:05〜 片付け、化石出土現場へ移動
●片付けてから、午前中化石探しをした場所へ徒歩で移動

13:15〜13:55 化石出土現場到着、化石探し
●許可を取っていたので、見つけた化石は記念に持ち帰らせることにした

14:00〜 笠部地区の化石出土現場へ移動

14:15〜14:45 到着、化石探し
●ここは、落ちてる石から貝などの化石が見つかったため、探しやすく子ども達のモチベーションも上がっていた

14:45〜14:50 祇園の大ヒノキへ移動

14:50〜15:05 祇園の大ヒノキ見学
●入口で杉田Rの簡単な説明があり、徒歩で大ヒノキまで
●大ヒノキ前で記念撮影を行い、みんなで手をつなぎ大ヒノキを囲ませ、太さを実感してもらった

15:05〜15:20 スーパーみついへ移動

15:20〜15:50 夕食の材料買出し
●買う物を振り分け、車班ごとにお買い物

15:55〜 五ヶ瀬の里キャンプ村へ移動

16:00〜 到着、班分け、グループ名発表
@チョーズ Aイースト Bファイターズ Cピクミンズ D女ファイターズ E自然グループ
●以後、車移動時以外はこの班ごとに行動することにする   

16:20〜17:20 班ごとにテント設営
●班のメンバーで協力しながら設営を行う

17:10〜 夕食準備
●テント設営が終わった班から夕食準備にとりかかる
●火おこし、米炊き(はがま)、カレー・サラダ用の野菜切り、材料炒めなど手分けして行い、カレールゥを入れるだけの状態まで準備

18:20〜18:30 木地屋へ移動
●風呂に入る準備をし、車班に分かれて移動

18:30〜 入浴
●人数が多かったため、一気に入ることができず順次入浴

19:05〜19:15 木地屋からキャンプ場へ移動

19:15〜 夕食準備の続き
●カレールゥの投入、食器などの準備を行う

19:30〜 夕食(ダッチオーブンカレーライス・サラダ)
●いただきますのあいさつは矢野Rが担当

19:55〜 片付け
●各自、食べ終わった順で片付けを行う

20:15〜 ナイトウォーク・星空観察
●よく着込み、ライト片手に、木に囲まれた暗い道を歩く
●ある程度歩いたら、道の上に寝転がり星空を観察し、流れ星探しをする

20:50〜 キャンプ場に戻り就寝準備
●杉田Rから就寝時の注意があり、各自ハミガキを行い、テント内で就寝準備

21:30〜 就寝

・今回は、延岡(・高千穂・五ヶ瀬・合同活動3回目である。残念ながら高千穂町からの子供の参加はなかったのだが、五ヶ瀬町から15人・延岡市からは17人と、かなりの子供達が集うことになった。

・今回のスタッフの陣容は、延岡東アドベンチャーから指導者2名・ボランティア9名、高千穂の天岩戸自然学校から指導者2名、五ヶ瀬自然学校から指導者4名の総勢17名と万全な体制でのキャンプとなった。

・この時点での子供達の頭の中には、祇園山の歴史や、化石に対しての興味はあまり感じられず、集中して話を聞く態度はなかったのだが・・・・。

・今度は公民館に移り、説明を受けつつ展示中の化石を実際に見たり、触れたりする状況に変わると、大概の子供達が、興味を示し始める。

・いよいよ発掘開始となるが、開始直後は行動の移し方が解らなかったのか傍観者になる子供が多かったが、曽我部氏が先導となり、発掘ポイントの指導及び発掘の要領を実際の行動にて見せる事により子供たちも行動開始。ただ、一度始めると流石に子供の好奇心をくすぐったのか、時間の経つのも忘れ発掘に没頭する。(実際に、4億3千万年前のきれいな珊瑚の化石をいくつも発掘する)

・妙見神社は、道沿いから結構下った所にある。更に、水源という事もあり、発掘現場とはかなりの気温差を感じられた。

・その場所から更に下った川沿いまで行き弁当を広げるといった子供達もいた。


・午前中と同じ場所と笠部地区にある発掘場所の二ヶ所にて発掘再開!まだ発見していない子供達は今度こそはという気合が感じられるし、すでに発見している子供達も、もっとすごい化石を見つけたいという思いなのか、両手で持ちきれないほどの石を持ってきてはスタッフの人に鑑定依頼するという意気込みを感じられた。


・祇園の大ヒノキは、道沿いから約100mほど林道を下った所にあるのだが、今回は木を観るだけということもあり子供達は「木はどこにでもあるじゃないか!」などと発言する子も、出現。実際に樹齢700800年という巨木を目の当たりにするが、どっちかというと大人のスタッフ陣の感激が大きかったような気がした。


・いよいよ夕食の買出し。子供達主体の買い物なので、もう、店内は子供達の独壇場となる。

・到着後すぐに、テント・夕食・その他行動における班を分ける。今までは、同じ地区同士の行動が主だったが、この班分けにより各地区の子供達が助け合うことになる。

・班ができて初めての共同作業。面白い事に男の子の班よりも女の子の班の方がテント設営が早かった。(設営時間が予定を大幅にオーバーする)


・夕食準備に関しては班行動ではなかったのだが、流石に女の子達の働きがすばらしかった。男の子の中には、野菜を切るときにふざける子供がスタッフの人に怒られる場面もある。下準備をして、具をダッチオーブンに投入。七輪にかけて下準備終了。


・大人数での入浴は、まさしく地獄絵図のようで凄まじかった。

・帰ってきた頃には具材もいい具合に煮立っており、アクをとった後にいよいよカレールーの投入。辺り一面にカレーの匂いが立ち込めてみんなの腹減り具合も最高潮に達する。

・お皿への盛り付けも終わり、矢野Rから『食べる事への感謝の気持ち』の挨拶をみんなで復唱してから夕食をする。

・食後の片付けが終わり、1日目の最後のイベントである星空観察をする。杉田Rより、流れ星を観ようという提案のもと子供も大人もじっと星空を眺める。この日は、月明により若干見にくい部分もあったが、何とか三つの流れ星と遭遇!・・しかし、観た者はごく少数だった。

・この日は、例年よりも極端に寒かったこともあり、子供達もテントへ入るのは早かった。

 

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6:00〜 起床、朝食準備
●冷え込んだため、冷えた体を焚き火で温めながら行う
●火おこし、米炊き(はがま)、味噌汁の材料切り、ベーコンエッグ作りなど、手分けして行う
●朝食準備と平行して、昼食の弁当作り(めざし・ウインナー・さつま揚げ焼き)も行う

8:00〜 朝食(白ごはん・味噌汁・ベーコンエッグ・たくあん・柿)
●いただきますのあいさつは矢野Rが担当

8:20〜 片付け、昼食のおにぎり作り
●各自、食べ終わった順で片付けを行う
●自分のおにぎりは、自分でにぎり、自分で持参

8:45〜9:05 山登りの準備をして集合
●駐車場に集合し、矢野Rから山登り時の注意事項を聞く

9:15〜 キャンプ場からゴボウ畑登山口へ移動

9:55〜 登山口到着、準備体操
●準備体操をした後、杉田Rから「分水嶺」「ブナの木」「水」「環境」などの話を聞く

10:10〜 ゴボウ畑登山口出発

10:45〜 五ヶ瀬ハイランドスキー場到着、休憩
●スキー場の急な坂を登った所で休憩
●スタッフから、おやつが配られる

11:00〜 スキー場出発
●ここから本格的な山道で細くなるため、班ごとにかたまり、一列になって歩かせる

11:15〜 向坂山頂到着
●写真撮影を行い、休憩(おやつ配給)
●杉田Rからネイチャーゲーム(フィールドパターン)の説明があり、カードと鉛筆が班ごとに配られる

11:25〜 向坂山頂〜杉越 でネイチャーゲーム(フィールドパターン)
●2分間隔で1班ずつ向坂山頂をスタートしていく
●カードに書いてある形(まる・四角・蛇行など)をフィールドの中で探しカードに記入していく

12:10〜 班ごとに杉越到着
班ごとに、フィールドパターンの結果発表

12:35〜 昼食(おにぎり・さつま揚げ・めざし・ウインナー)
●各自、思い思いに昼食をとる

13:00〜 杉越出発 

13:20〜 白岩山頂下到着
●ここからは山頂、道、共に狭いため3班ずつ登ることにする

13:25〜13:35 各班ごとに白岩山頂到着
●山頂で記念撮影を行い、360°ひらけた景色を望む
●とにかく天気が良くて、全てがきれいに見渡せた

13:45〜 山頂下に全員集合
●スタッフからおやつが配られる

13:55〜14:10 白岩山頂下から杉越まで下る

14:10〜 休憩、杉越(分岐)出発

14:30〜 ゴボウ畑登山口(ゴール地点)到着

14:40〜 ゴボウ畑登山口出発
●車班に分かれて乗車し移動

15:10〜 キャンプ場到着、テント撤収
●各班ごとに協力してテント撤収

15:55〜 閉会式
●化石の先生、曽我部氏夫妻からおみやげ(化石が入った石・押し花)をいただく
●杉田Rから総評があり、子ども達からスタッフへお礼のあいさつ

・起床、寒さのせいか仲間とのテント生活が楽しかったのかは定かではないが、夜中騒いでた子供もいた。

・子供達はおかずを中心に用意をする。玉子割りは壮絶で、玉子の殻もろとも焼くシーンも。

・恒例の『矢野式食前の挨拶』があり、朝食開始。

・各自、思い思いにおにぎりを作っていく。ある意味、子供らしいおにぎりが出来上がっていくのだが・・・。






・杉田Rの「山・川・海」の綿密な結びつきを説明され、子供も大人も真剣に聞き入る。


・途中の道々では五ヶ瀬川の源流や、早くも紅葉がかった木も見られる。子供達の中には、山登りが苦手な子もおり最前列から最後列まで結構な差が開いていく。


・冬とは違うスキー場には、子供達も興味津々だった。

・流石に九州脊梁山脈で一番の峰『向坂』(標高1682m)なのだが、子供達は元気の塊なのか難なく登頂成功!

・ゲーム開始。かなりの下り勾配の歩道だったが、子供達のゲームと名の付く事に対しての真剣さはすごかった。高学年を中心にどんどん各パターンの物を発見していく。

・各班苦労して発見した物をたくさん持ってくる班もあり感心させられた。しかしながら、発表が照れくさいのか、全体的に声が小さかった様なきがした。

・みんなにウインナー・めざし・さつま揚げを配りいよいよ自作おにぎりの出番だが、ふざけて作成した子達は後悔する者もいた。

・午前中に登頂した『向坂』よりもやや低い峰ではあったが、切り立った場所の上に天気の良さもあり、景色は360度壮大な景色に包まれ、子供達もついつい大声が出てしまう。

・ここでは、なぜか唐突に化石発掘が開始されるといった現象が起こる。

・白岩山登頂に達成感を感じたのか、前半無口だった子供達も笑顔が見られる様になった。

・帰りの車の中には次々と寝息の数が増え、子供全員撃沈。(筆者車中に於いて)

・最後の班行動、疲れもあったと思えるが、みんなテキパキと撤収作業が出来た。

・化石を拾えなかった子供たちは大喜びしていた。

・子供達も、他地区でのお別れということもあり、車に乗る前に互いに声を掛けていた。

<Rはリーダーの略 ●は具体的な活動を示す>
【総評・反省点】
まず、今回の総評として子供達がその土地の歴史を『学び』、自然を通して『遊ぶ』ことに関しては、大成功だったと言えよう。スタッフ達の予想以上に子供達は自分のペースでの楽しみ方を持っており、大人達の気遣いは無用だった。また、班分けでの団体行動に於いて、班長は『責任』、班全体では『協調性』を学べたことだろう。
○今回は、各指導者・ボランティアの方たちが多く参加していただいたということもあり、安全面に於いても時間に於いても大きな事故等もなく無事に終了した。
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