●コメント
この日は地元カワガキが4名参加です。何度も参加しているので相当自然への対応能力が上がっています。そういう場合は、いつもよりも難しい体験、課題を子どもたちに与えます。流れの速い上流部に行き、川を行けるところまで登る!カヌーは川を下って行く乗り物ですが、登りを練習すると急に上達します。流れの中の早い部分と遅い部分を光り具合や水の色などで判断し、遅い部分を狙って登って行きます。
登ったら今度は下りです。下りでは流れの本流を見極めて乗って行きます。瀬の中には下流に向かってV字が出来ます。そのてっぺんが一番水深があり流れが素直なところです。そこに乗って行ければ安全です。逆に上流に向かってV字が出来ているところがあります。岩や木などの障害物がある場合です。つまり衝突する危険がある場所です。その他、反転流、流れを吸い込んでいる障害物、流れを押し戻す障害物、上下に巻き込んでいる流れなどなど川の流れは複雑です。その中を、自分の感覚だけで判断し操作して行くのがカヌーです。
いかに自然と一体化するか? 野生の感覚を取り戻した時、自然の一部になることができます。
五ヶ瀬のカワガキたちは、この夏の五ヶ瀬川の体験の中で、少しずつ生き物としての感覚を研ぎ澄ましています。
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