ログ ログ ログ
 
九州農政局/農村コミュニティ再生・活性化支援事業
企画商品名:ログテント(常設タイプ) 
○企画目的 :場所を選ばず、簡単に誰でも組み立てられる事を前提に、あらゆる方々に利用していただける様な常設方のテントを、五ヶ瀬の杉材を使用して開発しようという事を目的とした商品です。
○図面製作 :曽我部 謙三

○加工製作 :曽我部 謙三・成松 靖・原園 剛
○製作日数 :17日間
○主な使用材料:
壁・ドア・窓材4,000mm×150mm×30mm(マシーンカット済み)
棟・基礎ブロック90mm×90mmの角材          
鎖ね加工品        ??
屋根45mm×45mmの角材         
床材・妻壁材75mm×45mmの角材、透明アクリル板3m         
(※床は仕様変更後は90mm×45mm)

(作業状況)



材料(壁材)

壁材の寸法切断作業

壁材の寸法切断作業

ノッチ部(切り込み作業)

ノッチ部(面合わせ作業)

ノッチ部(面をたたく)

壁材のノッチ加工終了

棟木の臍加工

妻壁部の傾斜カット

屋根のパネル(骨組)

屋根内部(断熱材)

屋根内部(断熱材)

屋根パネルの仕上げ作業

屋根パネル終了

角材のカンナがけ状況

窓・ドア枠の溝加工


妻壁パネルの骨組み


棟木の柄加工終了

妻壁の透明アクリル板取り付け

床パネル加工

柄部の組栓用の穴

壁はノッチ式に組み上げる工法なのだが、妻壁部分(屋根の傾斜があたる部分)にはパネルの枠を作り、その枠の中に透明のアクリル板をはめ込み、部屋全体の明り取りの役目を果たす様にしてある。
床は、2ピースのパネルに作り、組み立て時に中に乗せるだけという方法をとり、同時にパーツの数を減らすように工夫をする。
屋根も床と同じく組み立て時の時間短縮と簡単さを考え、2ピースのパネル方式を取る。 ?

○運搬及び組み立て作業状況

運搬状況

運搬状況

パーツ全体図

棟柄

基礎ブロック(全部で8つ)

壁材各種

妻壁パネル(計4枚)

ドア・窓の枠パーツ


床パネル(1ピース型)

屋根パネル(2ピース)


基礎ブロックと一段目


壁の組上げ状況


ドア枠のはめ込み

柄と妻壁パネルの組み立て

棟上と柄部のもやい


妻壁パネルのはめ込み

建て方終了

屋根パネル片面組み上げ

屋根パネル片面組み上げ


屋根パネル両面組み上げ


棟部分(外部)


棟部分(内部)

外部塗装仕上げ


外部塗装完成


窓は押し出し型にする


外部塗装仕上げ


外部塗装完成

     
組み立てに要した時間は、大人2人で約1時間半だった。良い結果であると言える。


・2箇所、ノッチ部分の刻みが浅かったので、現場で追加の加工を施した。


・屋根パネルの組み上げにおいて、組み立て時間の短縮にはなっているが、パネルの重量が結構あったので、大人2人では結構な作業だった。


・基礎の水平(レベル)がちょっとでも違うと、寸法的な歪が棟の部分にくるので、今回でも多少の狂いが棟木と屋根パネルの間に生じた。
・塗装に要した時間は約1時間、ここまで約2時間半での作業となっている。

○屋根工事


破風板取り付け

前化粧板取り付け

破風・化粧板の取り付け完
     

屋根取り付け用の桟の取り付け

桟の取り付け完了

化粧板の塗装状況
     

破風板の塗装状況

破風板の塗装完了

破風・化粧板の塗装完了
     

屋根取り付け用の枠材の取り付け状況(前)

屋根取り付け用の枠材の取り付け状況(横)

枠材取り付け完了
     

屋根仕上げ材の取り付け作業(ガルバー波板)

屋根仕上げ材の取り付け作業完了(ガルバー波板)

側面の仕上げ作業 (屋根が低いので折り曲げて危険性を無くす)
     

側面の仕上げ作業 (屋根が低いので折り曲げて危険性を無くす)

棟部分の、抜き板の取り付け

山棟の取り付け作業状況(雨仕舞い)
     

山棟の取り付け作業状況(雨仕舞い)

最後は、棟の側面を万能ハサミでカットして折り曲げて完了

ログテントの完成

今回の屋根材に関しては、時間短縮目的によりガルバー波板を使用している。
・作業時間は、大人1人で約3時間半で完成までのトータルは約6時間要した。


<反省点> 
今回の開発では、「誰でも簡単に」を基本に考えており、床と屋根の部分でかなり試行錯誤をしてパネルタイプにしたのだが、結果としては運搬での困難さがやや目立っています。しかしながら、組み立ての早さに関しては大人2人で、2時間半(未塗装)というすばらしい成績を残したと思えた。あとは、組み立て時に2箇所のノッチ部が浅いという点があったので、この様な点を改善して商品価値を高める加工技術が必要だと感じた。

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