【知的障害・広汎性発達障害をもつ子どもの様子報告】
・前に比べて、怒りっぽくなり友達に手を出してしまう場面が増えている。
・何か気に入らない事が起こると、その場から立ち去ろうとする行動がよく見られる。
・一人の指導員を執拗に独占しようとしたりする行動。
【先生から見た最近の様子について】
・小学3年生後半の時期になり、確実に成長している様子が見られること。
・本人にとって今まであまり見えてなかった部分の人間関係が少しずつ見えてきている。
・少し大人びた部分「照れ」「恥ずかしさ」が出てきている。
・人間関係が見えてきてはいるが、相手がどう思って行動したなどの部分はまだ見えていない。
【障害の特徴的な症状】
・フラッシュバック(過去に起こった嫌な事などが、突然よみがえり、その時と同じ気持ちに陥る)
・共有して使うべき物でも、その物を見て「自分で使いたい」と思った瞬間に「自分の物」となってしまう。
・最近の様子は、遅くきた「第一次反抗期」ではないか?
【今後の対応について】
・分かりやすく、はっきりした「ルール」を作り、破ってはいけないことを伝える。
・その分、良い事があった時、「ルール」を守っている様子が見られた時などは、すかさず褒める。
・何でも許すだけではなく、ルールを作り、守ることで、社会に順応していくことを学ばせる。
・施設内にクールダウンの部屋を設け、「5分間ルール」を作る。その場から立ち去ろうとした時などに使用する。(クールダウンしようとして立ち去る行動をとっているのだろうが、それを制止されることで不快に思い、立ち去り行動が改善されるのでは?)色んな出来事が起きているのは「良い事」と捉え、前向きに考えていくことが大切であること。